薬を飲んでも頭痛がよくならない、ということがあります。
片頭痛の方で経験ある人が多いかもしれませんね。
そのように感じてる方のために、簡単に説明します。
頭痛で処方される薬は、予防薬と鎮痛薬の2種類があります。
まずは、頭痛の予防薬についてです。
予防治療に使う薬は、1回1回の痛みの程度を軽くしたり
そもそも、頭痛が出ないように、頻度を減らすためのお薬で
日常的に服用して、頭痛が出ないようにする薬です。
発作時に飲んでも、症状が改善することはありません。
プロプラノロール(インデラル等)ロメリジン(ミグシス・テラナス等)
という薬が予防薬になります。
予防薬は、効果が出るまで期間もかかって
4か月ほどかけて徐々に症状が軽くなっていく薬です。
なので、飲み始たけど効かないから、
とすぐにやめてしまわず、4ヶ月頑張って続けてみましょう。
次に鎮痛薬です。
鎮痛薬でも、頭痛用と頭痛以外でも使用する「痛み止め」があります。
結論から言うと、どちらも早めに飲みましょう!です。
頭痛用の鎮痛薬は、トリプタン系(マクサルトやゾーミッグなど)が使われています。
トリプタン系は発生からの服用で有効率60-70%と言われています。
なので、30-40%の方は、発作が起こってから服用しても
データ的には効果を感じられないことがあります。
これを使うのは、頭痛が発生してから効く薬がほかにはないからです。
片頭痛の方には、光が見える(閃輝暗点)
しびれの感覚がある...等の前兆がある方がいます。
前兆の間、脳の血流は低下しています。
その後、5分~60分ほどで血流が増えて
血管が広がり、ズキズキ、ガンガンと脈打つ片頭痛が始まります。
そこで、頭痛の予感、イヤな感じ、なんかヤバそう…と感じたら
早めに薬を飲むと軽減・予防が出来て、薬の効き目を実感できます。
症状が出てから飲んでも、血流が変化してしまっているので
薬の効果を実感しにくくなってしまいます。
余談ですが、頭痛、脳の痛みを感じる部分というのは
硬膜(脳を覆っている膜)と血管(動脈・静脈)部分だけで
脳自体は痛みを感じないことが実験で分かっています。
(当院はそのための施術を行っています)
市販薬でも手に入るロキソニンは非ステロイド系で
トリプタン系とは違う、頭痛以外でも使用する「痛み止め」です。
こちらも効果があるのは、頭痛の前兆から頭痛が起きてすぐ、で同じです。
なぜなら、頭痛の時は頭が痛いだけではなく、
自律神経の働き全体が影響されます。
消化器系も動きが悪くなってしまい
薬を吸収されにくく、効きが悪くなってしまうのです。
ただし、慢性的な頭痛の方は
使い過ぎによる頭痛があるため、注意が必要です。
なんとも難しいですね。
ご心配の方は 頭痛専門の当院へご相談ください